行政書士の資金繰り

行政書士という仕事は商品の仕入れが発生しない業種なので、基本的に資金繰りに悩むということは、そうは無いと思いますが、一応、一点だけ覚えておいたほうがいいことがあります。それは入金と出金のタイミングです。入金というのはお客さんから報酬を支払ってもらうタイミングです。通常、仕事が完了する時期と報酬が支払われる時期は別々です。

入金と出金のタイミングを把握することが、行政書士の資金繰りの第一歩

一般的なのは、当月締め、翌月払いですが、この場合、今月請求したお金は翌月にならないと手元に入ってきません。今月は100万円分の仕事をしたと言っても、翌月になるまでは手元のお金は1円も増えないわけです。

ここで仮に、仕事をするために10万円の経費がかかるとしましょう。こういった経費をその場で払わなければいけないとすれば、今月に限っていえば、預金の残高は10万円マイナスになります。それだけならまだしも、預金がゼロとした場合、払えるお金がないわけです。その分のお金をどこからか用意しなければいけませんし、用意出来なければ倒産ということになります。

そのため、お金が入る入金のタイミングとお金を払う出金のタイミングには注意しなければいけないわけです。

行政書士として活動するための経費は前もって確保しておくこと

基本的には、入金より出金のタイミングのほうが速いものなので、当座の経費分はまかなえるようにお金を用意しておかなければいけません。売上があがればあがるほど、経費も増えるので、より多くのお金を用意することが必須になりますが、これが資金繰りとなります。実際には入金、出金もモノによってタイミングがバラバラなので、より複雑になりますが、基本的には、こういったことです。うっかり油断していると、売上があがって儲かっているはずなのに、なぜか支払うためのお金が無いなんてことにもなりかねません。

逆に、現金商売(レストランやスーパーのような、お客さんにその場で、現金でお金をもらうビジネス)だと、入金が先で、出金が後というパターンもあります。この場合、資金繰りは楽になります。リスクは高くなりますが、手元に支払うお金は無いけど、とりあえず後払いで商品を仕入れて、お客さんからもらったお金で払うなんてことも出来ます。行政書士の場合、こういった施策が必要になるケースはあまり無いかもしれませんが、要は『入金はなるべく早く』、『出金はなるべく遅く』ということです。

行政書士として活動するときには出金より入金のほうが後になるので、なるべくタイミングを一緒にできるように心がけましょう。また、手持ちの現金がどれだけあるのかという点には、常に注意を払うようにしましょう。この二点を忘れなければ、まず行政書士として大きな失敗をすることは無いと思います。

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