失敗パターンを考えてみる

行政書士として開業するということは、自分で物事の舵取りをするということです。そこで重要になってくるスキルの一つが計画立案能力です。計画を立てるときのやりかたの一つとして『失敗パターンを考えてみる』という手法もあります。世間一般的には、あまり馴染みの無い手法かも知れませんが、覚えておくと計画立案の幅が広がりますので、ご紹介しておきます。

経営計画立案時に失敗パターンを取り入れる具体例

たとえば、新規顧客獲得の計画を立てるとします。目標30人、その目標を達成するためには○○する・・・というような行動計画を立てます。ここまでは通常の計画作成のプロセスと一緒です。ここからが少し違ってくるのですが、次にこの計画が達成できないという状況をイメージして、『なぜ、うまくいかなかったのか?』という失敗の原因を考えてみます。

営業の数が少なかった
営業の時、行政書士としての自分の強みをうまくアピールできなかった
価格交渉がうまくいかなった

考えれば幾らでも出てくると思いますが、そうしたら、それぞれの失敗原因ごとに、さらに深く突っ込んで、なぜ、その失敗がおこったのかということを考えてみます。

営業の数が少なかった

その原因として考えられるのは・・・

『見込み客が少なかった』、『見込み客を集める努力が足りなかった』、『知人や知り合いに見込み客の紹介をお願いすることを躊躇してしまった』、etc

こんなふうにリストアップして、それが出来たら次に、それらの要因をカバーするような対策を考えます。

知人や知り合いに見込み客の紹介をお願いすることを躊躇してしまった

積極的に依頼をかける

こんなふうにシンプルでいいです。(ちなみに、ここでは『10人にお願いする』というふうに数字で表現するほうがベターです。)

こんなふうにしていくことで、違う視点から行動計画を立てることが出来ます。

行動計画の内容は間違っていても構わない

補足ですが、これらの考えが合っているかどうかということは気にする必要はありませんし、全てのことを計画に取り入れる必要はありません。自分がここは重要だなと思ったことだけを取り入れてみてください。このサイクルを繰り返せば、驚くほど綿密な計画になります。起きうる失敗を想定して、未然に防ぐための対処策を予め考えておくのですから、失敗の確率を確実に減らすことが出来ます。

ビジネスは成功と失敗の繰り返しですが、成功の割合を増やして、失敗の割合を減らすことが成功のペースを速めるためのポイントであり、極めて重要です。しかし、行政書士で計画を立てるときに、ここまで考え抜く人は殆どいません。それだけに、こんなふうにするだけでも優位に立てます。是非参考にしてください。

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