どれくらいの売上があれば士業で食べていける?
- 2017年5月15日
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どのくらいの売上があれば士業で食べていけるか?
これは当人が置かれた状況によるので、まさに千差万別です。平均的に幾らという数字を出すことは難しいので、どれくらいの売上が必要なのか、あなたが自分にとっての必要額を計算するための方法をお伝えしていきます。
士業の運転資金+生活資金=必要な売上額
どのくらいあれば食べていけるのかという問いに対する回答を得るには、自分自身の生活レベルと運転資金(経費)を正確に把握することが答えを得る近道です。
1ヶ月間に必要な生活費、それから事業運営のための経費。これらを上回る売上があれば最低限、生活していけるだけのお金は確保出来ます。
例えば、1ヵ月に必要な生活費が家賃や食費などを入れて30万円。毎月かかる経費が自宅兼事務所で開業したと仮定、交通費や交際費で20万円かかったとしましょう。
この場合、士業者として最低限確保すべき売上は月50万円です。この数字を必要な支出をまかなうことが出来なくなるので苦しくなります。
逆に70万円、80万円と売上が上がれば、余裕のある状態と言えます。このように自分自身の状況を把握して、計算していくことが大事です。
こうやって考えれば、極めてシンプルですが、開業時に、あるいは開業前に、この計算をしている士業者は驚くほど少ないものです。
そのため、「どのくらいの収入がほしいですか?」と聞かれても、「多ければ多い方が良い」といった受け答えしか出来ないという士業者が圧倒的です。
これでは目標が曖昧なため、達成することが難しくなります。(目的は明確にすればするほど、達成確率があがります。)
一人の士業者としてどのくらい稼ぎたいのかというゴールと、最低限どれだけ必要なのかという最低ライン。この二つの数字は必ず把握するようにしましょう。
自分の生活費を削ることを考えるのは、士業の仕事がうまくいっていない証拠
最後に、この話に関連して意識しておいて頂きたい注意ごとを一つお伝えしておきます。上記の計算式から算出した必要売上額に届かない時、大半の人が考えるのは、自分の生活費を削ることです。
これはいざという時には仕方がないことですが、これをやっているうちは士業として一人前ではないという意識を持ってください。これは、いわば自分の食い扶持を稼げていないということなのですから、仕事としては成り立っていません。
自分自身を食べさせることが出来ていないうちは、独立してやっているとは言えません。しかし、自分の生活費を削ることを何度もやっていると、それに慣れてしまい、今度は『これでも生活出来ているからいいや』といった考えに陥りがちです。
これでは、士業者としての向上は見込めません。低いレベルで自己満足してしまい、ずっとそのままの状況が続いてしまいかねません。よほどの贅沢をしているというわけではない限り、自分の生活費を削るというのはNGです。
それよりも、自分が望む収入をキチンと得るために売上をあげるという努力をするようにしましょう。その意識が士業者としての自分をレベルアップさせることにつながります。
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