独立前に実務経験は積むべき?
- 2017年4月12日
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社労士として独立・開業しようとする人が持つ疑問の1つが、『独立前に実務経験をどれくらい積むべきか』ということでしょう。
実は開業して成功している人のなかには、『この質問自体が間違っている』という考えを持っている人が少なくありません。独立するには実務経験を積んでおかなければいけないという発想自体が間違っているということです。
社労士として開業するために必要な前提条件は何もない
社労士の場合、登録するには2年間の実務経験が必要とされているので、この規則に沿えば、実務経験は自然に積むことになります。ただし、事務指定講習という選択肢もあるので、実務経験ゼロで社労士になることも出来ます。
実務経験ゼロではとてもだけど独立するなんて無理と思えるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
仕事はやりながらでも覚えられますし、分からないことが出てきたら先輩や仲間にアドバイスをもらえばいいだけです。役所相手の仕事であれば、役所の担当者に聞くという手もあります。
実務経験があったほうが有利といえば有利ですが、無ければないなりにどうにかなります。そもそも誰でもゼロから出発するものなのですから、実務経験がなければ仕事が出来ないという発想はおかしいわけです。
社労士として成功するために必要な知識は開業後でないと身に付かない
それ以上に重要なことは、開業して成功するために最も重要なことは営業スキルであるということです。お客さんがいなければ仕事にならないのですから、顧客を獲得するスキルのほうがよっぽど重要です。
極端な言い方をすれば、顧客を掴まえることが出来れば、業務は他の社労士にお願いして、まかせてしまってもいいわけです。
実務をこなせる人はたくさんいても、営業ができる社労士というのは殆どいません。そして、収入を得るうえでは、どちらが先にくるかといえば営業です。だからこそ、営業が出来れば、どうにかなります。
実務経験を積む暇があったら、営業スキルを高める努力をしたほうがいいという人すらいます。
下記に実務経験を積むことのメリット・デメリットをまとめてみましたが、実務経験を重ねて身に付くのは業務の進め方であり、営業の方法ではありません。
メリット
開業後、スムーズに業務を進めることが出来る
デメリット
開業までに時間がかかる
営業力が身に付かない
仮に顧客が出来たとしても、営業力がないと業務がうまくこなせない
そして、営業ができない限り、独立して成功することもありませんが、ここで重要なことは営業スキルというのは、実際に経験してみなければ上達しないということです。事務所などに勤務して、実務をこなすだけでは営業スキルは身に付きません。営業スキルをのばすには、むしろ独立したほうが速いという話になります。
まず実務経験を積むという選択肢も決して悪くありませんが、こういったことを頭に入れたうえで判断することが大切です。決して実務経験を積めば、それだけで社労士として独立した時に有利になるとは考えないでください。
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