勤務型士業と開業型士業
- 2017年5月15日
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士業者として働く場合、どこかに就職して働く勤務型、もしくは自分で事務所を開く開業型のいずれかの選択肢を取ることになります。言うまでもありませんが、同じ仕事であっても、両者では働き方が大きく変わってきます。向き・不向きを考えて、自分がどちらに向いているのか、じっくり見極める必要があります。
勤務型士業
勤務型の場合、資格取得後、その専門性を評価されて企業に採用される人もいれば、元々、企業で働いている人が、より高い専門性を身につけるために資格を取得するというケースもあります。キャリアアップの手段として資格を取得するというパターンです。
このサイトを見ている方というのは独立・開業を夢見る人が多いかもしれませんが、誰もが開業に向いているというわけではありません。これは『あなたは開業なんて出来ない』という後ろ向きの話ではなく、どこかの事務所に勤める働き方のほうが楽しく仕事が出来るというタイプもいるという意味です。
実際、開業してみたものの、自分の想像と違っていて勤務型に戻り、今は充実感を味わいながら仕事をしているという人は少なくありません。
開業型士業
開業型というのは、会社の経営者でもあるわけですから、仕事に関する全ての責任が自分にきます。収入が保証されているわけでもありません。自分の努力次第と言えば、プラスに捉えると頑張ることで人並み以上の収入を得られるということですが、逆に言えば、どれだけ頑張っても結果が出なければ無収入ということです。
会社員のように働いていれば、とりあえず給料が保証されるといったことはありません。開業型というのはリスクも成功するためのハードルも高い職業です。それだけに成功したときの見返りは大きいですし、収入を抜きにしても、自分の思うように仕事が出来るという自由さや満足感も得られます。
ただし、必ず結果を出さなければならず、そのプレッシャーは大きいものとなります。そのプレッシャーに耐えられるということが開業して成功するための最低条件と言えるでしょう。
士業の業務に専念できるのは勤務型
最後に、職業としての働きがいという点についても、独立・開業することが正解とは限りません。組織のなかで働くことの楽しさやスケールの大きな仕事をするという醍醐味は勤務型のほうが味わいやすいでしょう。
そもそも、開業したら経営者なので、案外士業の業務には専念出来ないものです。経営者としてやらなければいけないことがたくさんあるからです。この仕事がやりたくて士業になったという人にとっては、こんなはずではなかったということにもなりかねません。
というより、経営者としての仕事が面白いと感じる人でなければ独立・開業は向いていません。士業の業務に専念したいという人にとっては、勤務型のほうが向いている可能性も十分にあります。
同じ士業でも開業型と勤務型では別物ということを覚えておいてください。独立・開業というのは人生を左右する大きな決断です。それだけに、自分にとって最良の選択肢なのかどうか、じっくり検討することが大切です。
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