士業という資格の選び方~弁護士よりも稼げる行政書士~
- 2017年5月16日
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もし、あなたが士業者として起業することを目的として、これから資格を取得することを考えているのであれば、どの資格を選ぶのかということが重要です。
行政書士、税理士、社労士、弁護士、会計士、司法書士、etc
選択肢は色々ありますが、ここで重要なことは一般的な平均年収や『今は、この資格が有利』といった声に惑わされないことです。
こういった情報はアテにならないからです。
士業の平均データはアテにならない
たとえば、行政書士と弁護士の平均年収を比較すれば、間違いなく弁護士のほうがうえでしょう。しかし、日本弁護士連合会が発表している『弁護士実勢調査』によると、年収500万円未満の弁護士が全体の約14%もいます。
10人に一人以上の割合ですから、決して少なくありません。
一方、年収が1000万円、2000万円という行政書士も存在します。
資格を取得すれば、一定の年収が保証されるわけではないということです。特に独立するとなると、顧客を自分で獲得する必要がありますが、ここでうまくいかなければ収入はゼロです。
上記の例は、稼げない弁護士と稼げる行政書士でしたが、もちろんバリバリ稼いでいる弁護士もいれば、収入ゼロの行政書士もいます。1つの資格のなかでも結果はピンキリです。
士業で稼げる人と稼げない人の分かれ目
そして、ここが重要ですが、ピンになるのかキリになるのかというのはビジネススキルの差です。ビジネススキルさえあれば、結果を出すことができます。
しかし、ここで言うビジネススキルというのは実務知識のことではありません。もちろん、実務知識は重要ですが、それに加えて顧客を獲得するマーケティングスキル、サービス価格やラインナップを決める企画スキル(ビジネスモデル構築スキル)、スタッフを雇用することになれば人を管理するスキル、資金繰りや収支管理を行うファイナンススキルなど、要は事業経営のスキルが必要です。
実務知識というのは、そういった必要要素の一つです。その業種で働く以上、欠かせないスキルですが、かと言って実務知識にばかり目がいって、他のスキルを習得することがおろそかになっていたら十中八九失敗します。
ちょっと話がそれましたが、資格を選ぶ際にも、経営スキルが関係してきます。どんな事業を立ち上げるのかということと一緒だからです。
士業という資格の選び方には経営スキルが絡んでくる
たとえば、あなたが住んでいるエリアでは税理士や社労士は多くて競争が激しい、でも行政書士は少ないので顧客を簡単に獲得できるということであれば、行政書士の資格をとって活動するほうが税理士や社労士になるよりも成功する確率は高くなります。
ここをさらに踏み込んで、自分が住んでいる地区では外国から出稼ぎにくる人が多いので、外国人の雇用手続きやビザ申請、在留資格の申請を代行する行政書士として活動しようというふうに、独立後の顧客とサービス内容が明確になっていれば、成功率はさらにアップします。
逆に、行政書士を例にすると法人設立の代行を主たる業務にしようと考えている。でも自分が住んでいる地区では価格競争が激しく、少ない仕事を取り合っているといった状況では、うまくいく可能性は少ないでしょう。頑張って働いても、収入は増えないという結果になってしまいます。
事業計画の内容は結果を大きく左右します。事業計画が綿密なものであれば、稼ぎにくいとい言われる資格でも高収入を得ることができますし、逆にずさんであれば、弁護士や会計士のような一般的に高収入と見られている職種でも、低所得に甘んじることになります。
士業という資格の選択は事業計画の一要素です。事業計画を立てるには、様々な角度から可能性を検討することが必須です。
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