士業という資格を取得する難易度と年収の関連性
- 2017年5月16日
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士業という資格のなかには比較的簡単に取得できるものもあれば、難易度が高い狭き門の職種もあります。
難易度が高い資格のほうが年収も高いというイメージがあり、そういった面もあるのですが、反面そう簡単に言い切れないというのは『資格の選び方~弁護士よりも稼げる行政書士~』で説明した通りです。
この士業という資格で収入を予測することは出来ない
士業のなかでは取得しやすいと言われている行政書士という仕事において、より難易度の高い弁護士や会計士以上の収入を得ることは普通に可能です。要はやりかた次第です。
ちなみに、一昔前は弁護士と言えば高収入職業の代名詞、実際に弁護士さえなれば、殆どの人は年収数千万円レベルという時代もありましたが、その理由はお分かりになるでしょうか?
理由は簡単、弁護士の数が少なかったからです。そのため、一人の弁護士のもとに多くの仕事が舞い込み、その結果、膨大な利益が上がったという理屈です。
数が少なければ、依頼者の間で弁護士の取り合いになり、そうなると報酬単価も高くなるので尚更です。
しかし、弁護士を増やすという国の方針により、弁護士の数は激増しました。それに伴い、弁護士の間で競争が起こり、仕事を得られる弁護士とそうでない弁護士に分かれました。
同時に競争が発生することで報酬単価も下落傾向になりました。誰もが稼げた時代の真逆の状況になったということです。この事実を違う側面からみれば、仕事をこなす人間が不足している状態であれば、仕事は得やすいということです。
もしかしたら、○○県の△△市では社労士が不足しているといったことがあるかもしれません。この場合、△△市で社労士として活動すれば成功しやすくなります。仕事に対する需要と供給が稼ぎやすさを決めるのであって、資格そのもので収入を予測することは出来ないということです。
難易度の高い資格のコストパフォーマンス
ちなみに、弁護士も含めてですが、取得する難易度の高い士業というのは、取得しやすい士業と比較して、登録者数は少なめです。そういった意味では、確かに有利な資格とは言えます。
需要と供給のギャップは、難易度の高い士業のほうが発生しやすいことは間違いありません。仕事をこなす人間の絶対数が少ないからです。
でも、難易度が高い資格というのは、取得するために膨大な時間と労力が求められます。
仮に行政書士の資格を取得するのに要する時間が6ヶ月、弁護士の免許を取得するのに要する時間が5年とします。後者は前者の10倍の時間を必要とします。
6ヶ月勉強して行政書士になる
5年勉強して弁護士になる
どちらかが自分にとって最終的に得をする選択なのか、綿密に計算する必要があります。
これは、どちらが正解ということはありません。単純に収入や労力といった問題だけでなく、自分がどんな仕事をしたいのかという人生観、仕事観も絡んでくるからです。その人の考え方によって答えが違ってくるものなので、自分自身で納得いくまで考えましょう。
士業として独立するのであれば、絶対に考慮しなければいけないこと
ただ、ここで一つだけ補足すると、士業として独立して成功するためには、実務知識だけでなく、経営スキルを学ぶ必要があります。実務の勉強に10倍以上の時間を投入するよりは、その時間を経営スキルの勉強につぎ込んだほうが効果的かもしれないということは頭に入れておいてください。
これから資格を取得するという人は、士業の実務知識を過度に重視しがちなので、そこは気をつけたほがいいですね
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