士業の危機管理
- 2017年5月16日
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仕事というのは、時としてリスクが生じることもあります。このあたりは『真面目に働いていれば大丈夫』といった奇麗事では済まされません。特に士業というのは法律が絡むことが多いという仕事の性質上、些細なことが大きなトラブルに発展する可能性があります。
開業して自分がトップとして活動している人であれば、結果に対する全ての責任が自分にきますから尚更です。
危機管理
士業が直面する一例として、社労士が扱う助成金の申請をあげてみます。助成金制度は返済不要の資金ですから事業主からすれば、ぜひとも利用したい制度です。
しかし、この制度を悪用して不正に受給しようとする人間は後をたちません。既に廃止されたある制度では、書類偽造等の不正受給の金額は数十億円になったそうです。また、最初から不正しようと考えていたのではないが、知識不足や認識の甘さから結果的に不正行為を犯すことになってしまったというケースも多々あります。
このとき、社労士が申請業務を代行していた場合、知らなかったでは済まされません。たとえ、過失であったとしても、状況によっては不正申請の幇助をおこなったとして処罰される可能性が大です。こうなれば、資格を喪失することにもなります。
申請内容におかしな点がないか事前にチェックしたり、事業主とのやりとりの履歴を残しておくといった対策を講じて、自分自身がトラブルに巻き込まれないようにする必要があります。もちろん、不正の片棒を担ぐようなことをにおわされた時は、断固として拒否しなければいけません。
これが危機管理ということになりますが、とても重要なことです。
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