一般的に表には出てこない行政書士として働くときに注意すべきこと

行政書士として独立しよう!という類の話は、色々なところで目にすることが出来ます。その手の話は、どちらかといえば、希望に満ちた未来をイメージするような明るい話が多いのですが、もちろん、現実はそれだけではありません。

怖がらせるわけではありませんが、世の中、決して良い話ばかりではありません。独立するとなったら、勤務時代であれば、考えなくても済んでいたようなことにも配慮する必要があります。

リスク管理は独立した行政書士には必須実行

特に重要なことがリスク管理です。何かしらの失敗やトラブルが発生した時、そこから発生した損失は、あなた自身が全て自分で責任を負うことになります。仮に取引相手等、第三者に責任があったとしても、それで安心することは出来ません。連帯責任が発生する可能性もありますし、そもそも、相手が責任を認めて、あなたの損害を補償してくれるとも限りません。

開き直ったり、しらばっくれたりして、責任から逃げようとする人間がいます。そういった人に対しては、あなた自身が追求・交渉をして、責任を取らせなければいけません。これはあなたの責任となりますし、弁護士のようなプロに助けを求めるとしたら、そこで発生する費用を自分で負わなければいけません。

しかし、こんなふうに最大限の努力をしたとしても、相手が倒産ということになれば、補償させようにも原資がなく、結局、あなたが自分で損害を負わなければいけないということになります。理屈で考えれば理不尽な話ですが、こういったことが起きるのが現実です。それを頭に入れて、対処策を練ることが求められます。

行政書士として開業したら、まずはお金の管理にこだわろう

リスク管理といっても、一言でいえることではありませんが、独立するのであれば、まずはさておき、お金のやりとりについて学ぶのが最重要課題です。たとえば、行政書士報酬の受け方です。仕事の依頼を受けたお客さんに、どのように報酬を支払ってもらうかということですが、答えを言ってしまえば、先払いにしてもらえれば、全く問題ありません。報酬をもらってから、仕事に取りかかることになるので、お客さんに払ってもらえないといったトラブルを心配する必要はありません。

しかし、後払いにしてしまうと、仕事をしたのに報酬がもらえないといったトラブルが起きることもしばしばあります。 いわゆる債権回収リスクです。独立開業本には出てこない類の話ですが、現実問題としては、全く珍しくありません。こういった悪さをしようとする人ほど、相手を鋭く観察しているので、この人は脇が甘いと思ったら、どんどん突っ込んできます。逆に、しっかりとしていれば近寄ってきません。

お金のやりとりをキチンと出来れば、大半のトラブルは防ぐことが出来ます。行政書士として成功したいのであれば、お金の管理スキルをキチンと身につけておきましょう。

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