司法書士とは?~司法書士の仕事内容について~
- 2017年5月12日
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司法書士というのは、他人の依頼をうけて、裁判所・検察庁・法務局・地方法務局に提出する書類を作成したり、登記または供託に関する手続を代理しておこなうことを業務とする職業です。
業務内容は多岐にわたりますが、現実的には、不動産登記と商業登記が大きな比重を占めています。司法書士業務
2005年の司法書士法の改正によって、少額訴訟の手続きを代理することが出来るようになり、それに伴い、債務整理も近年では重要な業務となっています。
金融法の改正により、消費者金融業者に対する過払い金訴訟の案件が増大したこともあり、債務整理を専門とする司法書士も出てきています。ただし、過払い金訴訟のピークは越え、減少傾向にあります。
かわりに近年、司法書士の業務として注目されてきているのが、成年後見業務です。
司法書士の主な業務
不動産登記
不動産登記は、土地や建物の所在、面積等の物理的な状況や、その土地の所有者や担保権といった不動産の権利関係を登記簿という公簿に掲載することで公表する制度です。
不動産という大切な財産の権利を守る重要な制度ですが、司法書士は様々な面で関わることになります。
不動産が売買される時には、売買代金の授受などに立ち会い、当事者本人であることや売買物件の確認、抵当権の抹消や住宅ローンの実行などを確認、当事者双方から登記手続きの依頼を受けて必要な登記の申請を行います。
相続では、相続人の依頼により、相続登記の申請手続きを代行します。
相続人の間での話し合いの内容による遺産分割協議書の作り方や相続放棄手続きや遺産の分割方法に関するアドバイスなども行い、相続が問題なくスムーズに行われるためのサポート役の役割を果たすことも重要な業務の一つです。
商業登記
株式会社、有限会社等の会社や、宗教法人、NPO法人等の法人は、商号(名称)や本店所在地、資本金、役員等の法定事項を登記簿に記載して公示することが法律上義務づけられています。
こういった登記の手続きを代行したり、会社定款の内容に関するアドバイスを行います。
供託手続き
賃貸借契約のトラブルで貸し主が地代や家賃を受け取ってくれないときにそのまま放置しておくと、不払いを理由に契約を解除されることがあります。たとえば、急に大幅な家賃の値上げを要求し、その金額以外は一切受け取らないと主張してきたといったケースです。
こういったときには、借主は、値上げ要求前の家賃を供託所に預けることによって、追い出されないようにすることができます。これが供託と呼ばれる制度ですが、司法書士は手続きに関する相談や代行を行います。
簡易裁判所における代理・裁判事務
法務大臣の認定を受けることで、司法書士でも、訴訟額140万円以下の簡易裁判であれば、弁護士同様に法廷に立ち、弁護活動ができることになりました。
これにより急激に増えたのが、先ほども触れた債務整理です。多重債務に関する相談、自己破産・調停・個人再生や過払い金訴訟に関する相談や手続きの代行を行います。
成年後見制度
成年後見制度は、高齢者や障害のある方々の権利を守り、より自分らしく生きることを支援する制度です。
たとえば、認知症や障害などで判断力が不十分な人を狙った悪徳業者が不当な契約をおこなった場合、契約者の代わりに解除等の手続きを行います。
成年後見人というのは、判断能力がない方の代行を務めるだけに、高い信頼性が求められます。とても大切な業務であり、司法書士の役割として期待されています。
財産や権利を守るのが司法書士の役割
主な業務についてまとめてみましたが、大切な財産・権利を守る仕事であることが分かると思います。重い責任を背負うものが多く、それだけに心理的なプレッシャーがありますが、やりがいのある仕事でもあります。
一般の方では分からない複雑な手続きを代行することになるので、依頼者からすればブラックボックスとなる部分が少なくありません。それだけに司法書士を信頼して任せることになるため、その期待に応えるだけの高いモラルが求められます。
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