司法書士になると、どれくらいの年収を得られる?
- 2017年5月12日
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司法書士は高額報酬というイメージが強いようです。ユーキャンのような通信講座、予備校のパンフレットで『開業者は年収1000万円以上!』といった記載があるので、そういった影響もあるのかもしれません。 http://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1086/about/
では実情は、どうなのでしょうか?
正確なことを言えば分からない、ピンキリです。生活費にすら稼げない人もいれば、年収2000万、3000万円といった人もゴロゴロいる世界ですが、司法書士にさえなれば、高収入を得られるというような甘い話はありません。
先日、Q&Aサイトに苦労して司法書士の資格を取ったのに、司法書士事務所に転職したらサラリーマン時代よりも収入が下がったということでアテが外れたと書いている人がいましたが、これは資格さえあればどうにかなるという人の典型的な思考パターンでしょう。
世の中、そんなに甘くはありません。難関試験とはいえ、司法書士資格を持っている人は幾らでもいます。そして、今の競争が激しい時代、仕事は出来る人に集中します。業務経験の少ない人間にわざわざ頼む人がいるわけはなく、資格だけ取れば大丈夫というのは、かなり脳天気な考え方と言えます。
司法書士として高い年収を得るには?
それでは、高収入を得るにはどうすればいいのでしょうか?
方向性としては二つあります。
まずは、専門家としての実力を高めること。業務スキルを磨くために日々、勉強しながら経験を積み上げていくことが大切です。
ただ、新米司法書士の場合、信用・実績が全くない状態ですから、独立したところで、そう簡単に仕事を請け負えるわけではありません。そこで、実力をつけるために敢えて、司法書士事務所や企業に就職して働くという選択肢を考えることも必要です。
雇われる形だと、収入は少なくなります。都内の大手事務所でも年収300万円といった求人が珍しくありません。決して実入りはよくありませんが、そのかわり仕事の経験を積むことが出来ます。
しかも安定した収入を確保したうえでの話ですから、決して悪いことではありません。遠回りに思えるかもしれませんが、1~2年修行のつもりで取り組んで地力をつけるのもいいでしょう。
もう一つの方向性は、ビジネスマンとしての営業スキルを磨くことです。
先ほどの話と矛盾するかもしれませんが、幾ら腕があっても、マーケティング・営業といったスキルがなければ仕事を得ることは出来ません。事務所に座っていて、依頼者が来るのを待つといったやりかたは、今では通用しません。
司法書士であったとしても、仕事は自分から掴みにいくものです。
営業・マーケティングは士業の世界では敬遠されがちですが、こういったスキルに長けている人は強いです。多少、業務能力が落ちたとしても、その差をひっくり返すぐらいのことは出来てしまいます。
実務能力と営業能力、両方を身につけることが高収入への道
もちろん、だからといって営業能力さえあればいいというわけではありません。たしかに営業スキルがあれば仕事は取れます。でも、仕事を遂行する実務スキルがなければ、お客様に満足して頂くことが出来ず、これでは先につながりません。
変な話、顧客が増えれば増えるほど悪評が広まるというマイナスの結果にも・・・
実務能力と営業能力、双方をバランス良く伸ばすことが大切です。
士業の世界だと、実務だけできればいいと営業を軽んじる傾向があるので、あえて営業のほうを重点的に書きましたが、どちらか一方のスキルがあればいいというわけではありません。
営業も出来て実務もこなせる。これが司法書士として高収入を得るための必要不可欠な要素です。
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