実務経験を積むには?
- 2017年4月14日
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『独立前に税理士として実務経験はどれくらい積むべき?』において、独立・開業を目指す人にとって、実務経験を積むということは決して必要事項ではないとお伝えしました。
※注
税理士として活動するには、2年間の実務経験が必須となります。『実務経験を積むことは決して必要事項ではない』というのは、これ以上の経験を重視する必要はないという意味となります。
ただし、考え方として、どうしても実務経験を積みたいという人もいるでしょう。そういった人のために実務経験の積み方をまとめてみます。実務経験を積むには働く場が必要です。税理士事務所で働く、もしくは企業の人事部で働くかのいずれかになるでしょう。
<税理士事務所>
実務経験を積むという意味では最適な場です。探せば、求人を募集しているような事務所は幾らでもみつかるはずです。ただし、それ以上に希望者が多いのも事実です。『自分を雇ってください』と積極的にPRすることが必要でしょう。
<企業の経理部>
企業で政令で定められている会計に関する事務に携わるという選択肢です。決算手続、財務諸表の作成、仕訳帳等から各勘定への転記事務などが『政令で定められている会計事務』にあたります。これらは経理部の日常業務です。
税理士として実務経験を積む選択肢としては最も一般的なものかもしれません。この場合、当然企業は戦力になる社員を求めていますから、普通の就職活動と一緒になります。
税理士の資格は大きな武器
今の時代、そう簡単に就職が決まることはないということは言うまでもないと思いますが、そういった状況のなかで仕事を掴むうえでは、税理士の資格を持っているというのは大きな武器となります。
こういったことを見越して、学生時代に税理士資格を取得、卒業後、一般企業の経理部に就職、実務経験を積んで税理士として独立といったプランを立ててもいいでしょう。
その後、税理士事務所に就職、そこで経験を積んでというワンクッションを挟んでも20代での独立は十分可能です。決して悪くない道筋です。
ちなみにここまで読み進めてきて勘の良い方であれば気づいたかもしれませんが、仕事を得るということ自体も営業であり、将来を見据えた計画を立てて着実に実行するという意味では経営です。
だまっていて仕事が入ってくるということはありません。『どうすればうまくいくのか』ということを徹底的に考えて行動しましょう。その経験は独立したときにも役立ちます。
まぐまぐ!「もう、資格だけでは食べていけない」
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