自分のサービス・商品を決める(8)価格決定
- 2017年5月16日
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サービス内容が固まったら、最後に価格を決めます。
価格の決め方ですが、二つの指針があります。
1:自分が望む価格
2:業界標準の価格
理想的な価格の決め方というのは、『これだけ欲しい』と自分が望む値段にすることです。
しかし、士業者間の競争があるので、業界の標準価格より高い金額を設定すれば、お客さんはライバルに流れてしまいます。そこで業界の傾向をみながら、決めることになります。
価格というのはビジネス上、極めて重要な要素です。価格の決め方一つで集客効果や利益率が大きく変化します。開業当初の時点では、正直どんなふうに決めればいいのか、何も分からないと思いますので、同業者を真似るということからスタートするのが無難です。
仕事を重ねて、業界事情やお客さんのニーズが分かってきたら、少しずつ変えていきましょう。
未経験者がやりがちな間違った価格設定
価格の決め方については、ビジネス経験を積みながらコツを掴むのが一番です。最初のうちは、それほど神経質になる必要はありませんが、これだけは覚えておいて頂きたいということが幾つかあります。
知っているかどうかで、今後に大きな違いが生じてくるので、ぜひ参考にしてください。
1:価格を下げるのは簡単だけど、上げるのは難しい
一度設定した価格を下げるのは簡単です。値段が安くなって文句を言う人は誰もいないからです。その気になればいつでも出来るのが値下げです。
一方、価格を上げるのは簡単ではありません。値上げをすると、割高になったと思われ売上が落ちてしまう可能性が大です。元々、割安だった価格を業界の標準価格にしたとしても、印象は悪くなります。
そうであれば、最初から業界標準で設定しておいたほうがプラスです。
値上げというのは、出来ることならば避けておきたいことなので、むやみに低い価格でスタートすることはやめましょう。
2:売上よりも利益を優先する
競争が激しく、価格がどんどん下がっているような業務については、初めから参入しないという選択肢もあります。
たとえ仕事を受注したとしても、利益にならなければ意味が無いからです。開業当初は、とにかく仕事が欲しいあまり、無茶な安売りをしがちですが、利益が出ない仕事をとっても、自分の首を絞めるだけです。
適性な利益幅を確保することが仕事の大前提ということを忘れないでください。
ただし、利益の薄い仕事を意図的に受注するという戦略もあります。これは、お客さんとの接点を作ることを最大限の目的として、そこからより利益率の高い仕事に結びつけるという発想です。
一例をあげると行政書士の会社設立代行業務です。2000円前後の手数料で請け負っている事務所もありますが、これにはカラクリがあります。
この事務所は行政書士と税理士の資格をダブルライセンスで持っている人が経営しています。会社設立をする人というのは、経理や決算手続きの代行で税理士と顧問契約する可能性が高いので、税理士からみると見込み客となります。
そこで、会社設立手続きを格安にすることにより集客、そこから税務の顧問契約につなげるという流れを作っています。これはお金をもらいながら営業をしているのと一緒なので、極めて効果的なやりかたです。
会社設立代行業務というのは競争が厳しく、値崩れが起きているため、利益を確保出来る業務とは言えなくなってきています。単独では旨みのない業務と言えます。
しかし、発想を転換することで、先につながる業務に様変わりさせることが出来ます。
逆に言えば、こういった業者がいるなかで、普通に業務を請け負うことは厳しく、参入すべきではないという判断になります。
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