行政書士で成功するための7つの心構え(1)

仕事で成功するうえでは自分の能力やスキルを高めることと同時に、適切な思考パターン=考え方をみつけることも重要です。心構えとも表現できますが、ここが間違っていえば、せっかく身につけた能力やスキルを十分に発揮することができません。このページでは、行政書士として成功するたうえで、私が特に重要と考えている心構えを7つご紹介致します。

1.資格に依存してはいけない

行政書士で独立・開業を目指す人のなかには、『行政書士という資格をとれば、それで何とかなる』と考えている人が少なくないのですが、これは大きな間違いです。行政書士の資格をとるのは、行政書士という仕事をするための必要条件であり、資格取得イコール成功の確率が上がると言うことではありません。ようやくスタートラインに立てたということに過ぎません。プロとしてお金が取れるレベルの仕事をするには、行政書士としての業務経験も必要ですし、独立・開業となれば、経営能力も必須です。

自分一人で始めるとすれば(殆どの人がそうだと思いますが)、顧客を獲得する営業・マーケティングスキルや売り上げ、経費の計算を行う会計スキルなど、様々なことに精通する必要がありますが、これらのスキルは行政書士という資格とは全く無縁のものであり、ゼロから学ぶ必要があります。独立・開業というのは、これだけハードルが高いということです。

また、繰り返しになってしまいますが、仮にどこかの行政書士事務所に就職、一スタッフとして働くとしても、一人前の行政書士として周囲から評価されるようになるには切磋琢磨が必要です。資格というのは、その名の通り、あくまでも資格です。その仕事に携わる権利を得たというだけに過ぎません。本気で成功したいのであれば、資格があればどうにかなるという依存思考は捨てましょう。確かに資格には信用があり、場合によっては小さな会社より信用力があります。

しかし、ただ持っているだけでは、意味はありません。行政書士という仕事で成功出来るかどうかは、今後の努力次第です。

2.安直な思い込みは捨てる

『資格をとればどうにかなる』という依存思考を生み出す原因の一つが、安直な思い込みです。『資格を取れば仕事が来る』という思い込みです。そんな時代は既に終わっています。たしかに過去には、資格があれば口コミだけで仕事が取れるという時代もありました。

しかし今現在、資格を持つ人がどんどん増えています。行政書士も4万人以上の登録があり、行政書士という仕事に対するニーズと比較すれば、供給過剰気味の状態となっています。必然の結果として、顧客獲得の競争が発生します。行政書士も競争社会になっているということです。ただ待っているだけで仕事がくるというようなことは絶対にありません。

顧客のニーズを的確に見極めて、お客さんの要望を満たすサービスを提供するように心がけなければいけないですし、お客さんとうまく意思疎通を交わすためのコミュニケーションスキルも必須です。一昔前には、行政書士のような資格業は専門業務を極めることが美徳と考えられていた時代もありましたが、今はそれだけでは通用しません。専門業務に精通することは当たり前、仕事を得るためにはプラスαが求められるようになっています。少なくても顧客に価値を与えるサービス業であるという観点を持つようにしましょう。そうすれば、自分がやるべきことが自然に見えてきます。

最後に行政書士は供給過剰気味ということを書きましたが、上記のようなサービス業の視点で活動している人は少ないため、顧客視点で展開していけば、お客さんを囲い込むことは難しくありません。そういった意味ではチャンスの時と捉えることもできます。

3.強い決意をする

なんとなく行政書士で成功できたらなあ・・・・という願望だけでは、成功することは出来ません。現実問題として、成功するためには多大な努力を必要とします。文字通り、寝る間を惜しんで努力するというような体育会系の世界です。

その努力のなかには、泥臭いことや地味な作業も含まれます。決して、キレイごとだけで済む話ではないですし、『成功できればいいなあ』と何となく心に思っている程度では、すぐに挫折してしまうでしょう。それだけハードで辛い世界です。一度軌道に乗れば、それなりに楽をして結果を出すことも出来ます。そういった境地にまで達した行政書士さんというのは、とてもスマートですし、これから開業するという人にとっては目指すべき理想像となるでしょう。

しかし、そういった人達にも、そこにたどり着くまでには、歯を食いしばって耐えてきたという時期があります。そういった時期を乗り越えてきたからこそ、優雅に過ごせる状況を実現出来たと言えます。行政書士として成功するためには、猛烈な努力と、それだけの努力をするだけの強い決意が必要です。

4.人脈をきちんとつくる

『人づてでお客さんを紹介してもらえる』こんなふうになれば行政書士として軌道に乗ったと思って間違いないですし、こんなふうになることを目指すべきです。


自分で顧客を獲得するための営業活動をしなくても困らない

仮にこんな行政書士さんがいた場合、この事実の背後には、『この人は一流』と言える様々な要素が絡んでいるはずです。人脈という言葉を聞くと、人と話をするのが得意とか、顔が広いといったことが思い浮かぶかもしれませんが、お客さんを紹介してもらうというのは、こんな次元の話ではありません。人脈を作って活用出来る人というのは、人間性・能力ともに秀でている人物です。

そもそもの大前提として、行政書士としても人間としても信頼を得ていなければ、顧客を紹介してもらうことは不可能です。紹介する立場の人間からすれば、自分の信用問題にも関わります。自分が紹介した行政書士の仕事ぶりが悪かった。そんな時には、その人自身も相手からの心証を悪くするからです。本来、人を紹介するというのは、それだけリスクがあることです。だからこそ、この人ならばと安心出来る人間でなければ、紹介することなど不可能です。

人間性が優れている、行政書士としての能力にも優れている。こんなふうに思われなければ、紹介を受けることは不可能です。もし、自分のお客さんから新しい顧客を紹介してもらおうとすれば、当然、その人自身に満足してもらえるだけの仕事をしなければいけません。人脈作りという言葉を聞くと、ひたすら人に会うということをイメージされるかもしれません。これはこれで間違いは無いのですが、その前提として、自分自身が紹介を受けるに足る行政書士になっていてこそということを忘れないようにしてください。

また、本当に優れた人脈を形成する人というのは、紹介が紹介を呼んで、自分は動かなくても、勝手に人の輪が広がっていくということも覚えておくといいでしょう。人脈作りのため、色々な人に会うということは最初こそ大切ですが、いつまでも自分から動き回っていなければいけない状況にある場合には、自分自身に何か問題が無いか、自己を振り返ってみるべきです。

(※続きます。)

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