行政書士として働く時、本業として行うのか、副業として行うのか、これは非常に難しい問いです。

市販の書籍を見ても、ある本では『副業感覚としてやるなんてことは無理。本業として本気でやらなければ成功できない』と書いてあるかと思えば、別の本では『本業で食べていくことは大変。別の仕事を持ちながら、副業として行い、収入ルートを増やすという考えで取り組んだほうがいい』と書いてあったりします。

前者は本業として成功している行政書士、後者は副業として成功している行政書士が執筆しているので、どちらも自らの経験に基づいた真実です。要は、どっちでもアリということです。

副業・本業、どちらでもアリなのが行政書士

身もフタもない結論になってしまいますが、結果を出すための方法論というのは人それぞれです。行政書士に限っても、本業として本格的に活動することが向いている人もいれば、副業としてコツコツとやるほうが適しているという人もいます。

大切なことは他人の意見は参考にしつつも、自分に合ったスタイルを作り上げていくことでしょう。行政書士という職種自体、実際には色々な仕事があるのですから、ひとくくりで、どうとは言えません。ここで忘れていけないことは、どちらも経験してみなければ分からないということです。幾ら頭で考えても、実際に試してみなければ答えにはたどり着きません。

まずは行政書士という仕事に取り組んでみる、その中で模索していくというスタイルが重要です。あとは試し方です。基本的には、まずは副業というやりかたを試してみることをオススメします。本業にするということは、今の仕事を辞めてということになりますが、これはうまくいかなかった時のリスクが高すぎます。今の時代、ダメだったからといって、すぐに元の仕事に戻れるなんてことは難しいでしょうから、そう簡単に今の仕事を辞めてというのは現実的な選択肢ではありません。

まずは副業として取り組んでみて、『本業でもいけそう』という感覚を持てたら、やってみるというのがベストです。ちなみに、『本業でもいけそう』という感覚を持てる頃には、既に実績も出て、クライアントさんもいるでしょう。その状態で独立すれば、開業当初から売上を見込めますから金銭面でも安心です。

本業と並行して行政書士の仕事を並行するのはいいビジネストレーニング

本業を別に持ちながら、副業として行政書士をやるというのは大変です。よほど仕事を効率良く回さないといけません。自己管理や時間管理のスキルも必須です。しかし、こういったスキルは独立して仕事をするときには無くてはならないものです。つまり、副業として回すことぐらいのことが出来なければ、独立しても厳しいということです。こんな観点で、まずは副業として行政書士をやってみるという考え方をしてもいいのではと思います。

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