ビジネスモデルの作り方2:自分の棚卸しをする

ビジネスモデルを作る出発点は自分の棚卸しです。自分自身のスキルや魅力、過去の経験を整理しながら、自分なりの売り(セールスポイント)を探っていきます。

自分の棚卸しが必要な理由

なぜ、こんな作業が必要になるのか?それは、資格業(士業)では、本人の個性が商品となってくるからです。

資格業、士業というのは差別化がしにくい職業です。資格ごとに仕事の内容というのは決まってきます。同じ士業であれば、仕事の内容は一緒です。

これは仕事を依頼するほうからすると、みんな一緒ということです。

たとえば、法人を設立するので、手続きを行政書士に代行したいという人がいるとします。ここで山田さんという行政書士と加賀さんという行政書士がいますが、依頼者からすれば二人の違いが分かりません。

そうなると、どちらに頼んでも一緒なので、そうならば手数料が安いほうにしようといった判断をすることになります。

これは仕事を受ける人間からすれば最悪の状況です。自分の報酬を下げない限り、仕事が取れなくなる。でも、報酬を下げたら食べていけない。実は、こんな状況になっている士業者というのは少なくありません。

では、この状況を避けるには、どうすればいいのか?

その一つの方法が、自分の個性を前面に出してブランドを確立していくことです。

たとえば、あなたが過去、消費者金融から多額の借金をしていた経験があるとします。その経験を前面に出して『過去、多重債務を抱えていた司法書士』としたら、どうでしょうか?債務整理や過払い金請求を依頼しようとしている債務者からすれば、他の司法書士よりも魅力的に映るはずです。

『今の自分と同じ経験をしているから、気持ちを分かってもらえそう』

こんなふうに感じて、仕事を依頼したくなるはずです。

共感、親近感を覚えてもらうというのは、とても重要なことなので、そのためには、どうすればいいのかという視点で、自分を棚卸ししていくとヒントがみつかるはずです。

棚卸しをする時には『単純なことが個性になる』ことを覚えておこう

ちなみに、棚卸しを難しく考える人がいますが、単純なことが個性になることもあります。主婦という立場を活かして、女性を相手に『離婚手続きを専門に行う弁護士』といった感じです。

また、これは実際に活動している行政書士さんのケースですが、出会い系サイトの詐欺など、トラブルに巻き込まれた若者を相手に、内容証明郵便の作成を代行している人がいます。その行政書士は20代前半。年配の行政書士よりも状況を理解しやすいので、そこを活かした活動です。

逆にいえば、詐欺に巻き込まれたお年寄りをサポートする仕事をする場合、年が若い弁護士、行政書士よりも年配の人のほうが、依頼者も相談しやすいでしょう。

こんなシンプルなことでも、立派な個性です。

個性は作ることも出来る

最悪、何もなければ(そういったことはないと思いますが)、これから何かを作るということも出来ます。

パソコンの操作を勉強して、パソコンサポートが出来る行政書士になる
毎日ブログで役立つ情報を発信する社労士になる

仕事というのは人と人の付き合いですから、『人に対して誠実』、『仕事が真面目で丁寧』、『真剣に相手のことを考えている』といったことが、大きな魅力になります。自分が、どんな人に仕事を頼みたくなるか?ということを考えれば、人物像というのはすぐに出てくると思いますが、そんな人間になることも武器となります。

ただ、自分で幾ら真剣ですといっても、それが伝わらなければ意味がないので、何らかの形にすることを考えます。それが『毎日ブログを書く』だったり、『名刺交換をした人に必ずお礼の葉書を出す』だったりします。

こんなふうにして、自分の魅力・個性は何なのか、棚卸しをしてみましょう。

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